植物成長・分化を制御する新規ケミカルの探索と分子機能

植物ホルモンの発見は、植物成長において未解明だった生理機構の数々を明らかにしたと共に、その促進活性の農業利用に向けた研究が現在も進められています。このように新しい生理活性化合物の発見は、生物学研究において、基礎研究と応用研究の両面において、非常に重要な研究の手掛かりになる可能性を秘めています。

当研究室では、このような新しい生理活性を持つ新しい化合物について、何万種類もの化合物を集めたケミカルライブラリーから、植物形態への影響を指標にした探索を行っています。これまでに、植物細胞にカルスを誘導する新規化合物FPXや、植物成長促進化合物PPGなど、興味深い活性を持つ化合物たちが発見されており、さらに新しい化合物の探索と機能解析を進めています。

関連する著作(参考図書)

入門ケミカルバイオロジー(オーム社)入門ケミカルバイオロジー編集委員会編
Plant Chemical Biology, Weily Co., Ed. Audenaert D. and Overvoorde, D.

(主担当:中野雄司)