ブラシノステロイドシグナル伝達経路の新規因子BPG4の葉緑体制御機構を明らかにした立花諒くん(博士課程学生)を第一著者とする研究論文が、Nature Communications誌に掲載され、プレスリリースを行いました

ブラシノステロイドのシグナル伝達機構における緑化制御機構の解明は、中野教授らがbil変異体の探索などにより進めてきたブラシノステロイドによる形態形成制御機構と並んで、私たちの研究チームの主要研究テーマの一つとなっています。

この度、当研究室の立花諒 (博士課程学生/日本学術振興会特別研究員)、明間莉乃、大橋隆生、西田快世(以上修士課程学生)、中野雄司 教授、宮川拓也 准教授、山上あゆみ 助教、阿部晋、丸上萌々 (以上理化学研究所当時の中野研研修生・当時明治大学修士課程学生)、東京大学 浅見忠男 教授、などは共同研究を行い、葉緑体発達を適正に制御する新規因子BPG4を発見しました。本研究によるBPG4の発見は、葉緑体発達制御の分子機構の解明、植物の葉緑体発達や光合成活性が適正に制御された新植物の創製を目指す新技術開発、などに繋がると期待されます。

2024年1月8日に、これらの成果についての共同研究論文が、Nature Communications誌に掲載され、プレスリリースを行いました。
  
葉緑体の発達を適正に制御する新しい因子を発見

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2024-01-23-0

 
Ryo Tachibana, Susumu Abe, Momo Marugami, Ayumi Yamagami, Rino Akema, Takao Ohashi, Kaisei Nishida, Shohei Nosaki, Takuya Miyakawa, Masaru Tanokura, Jong-Myong Kim, Motoaki Seki, Takehito Inaba, Minami Matsui, Kentaro Ifuku, Tetsuo Kushiro, Tadao Asami, Takeshi Nakano (2024).

BPG4 regulates chloroplast development and homeostasis by suppressing GLK transcription factors and involving light and brassinosteroid signaling. (BPG4は光とブラシノステロイドのシグナル伝達下流において転写因子GLKを抑制し、葉緑体の発達と恒常性(ホメオスタシス)を制御する)

Nature Communications, 15 (1), Article number 370 (2024)

DOI: 10.1038/s41467-023-44492-5