ブラシノステロイドシグナル伝達経路のマスター転写因子BIL1/BZR1の持つ新しいDNA発現制御機構を明らかにした共同研究論文が、Nature Plants誌に掲載され、プレスリリースを行いました

ブラシノステロイドのシグナル伝達機構におけるマスター転写因子BIL1/BZR1は、中野教授らがBIL1/BZR1遺伝子の単離同定に関わる論文(Dev. Cell, 2002)を発表して以来、私たちの研究チームの主要研究テーマの一つとなっています。

この度、当研究室の宮川拓也准教授(前任:東京大学特任准教授)、筑波大学の野崎翔平博士(現:筑波大学助教、前任:東京大学特任研究員)、産業総合研究所の光田展隆博士(現:同研究所副研究部門長)と、当研究室の中野雄司教授、山上あゆみ助教、などのメンバーで構成された共同研究チームにより、マスター転写因子BIL1/BZR1の構造生物学解析、転写産物と転写因子プロモーター結合配列のオミクス解析の結果を統合的に考察する研究を進め、マスター転写因子BIL1/BZR1によって植物ゲノム上の広範囲な遺伝子発現が制御される分子メカニズムについて、新しい知見が得られました。

2022年12月28日には、これらの成果についての共同研究論文が、Nature Plants誌に掲載され、プレスリリースを行いました。
  
「植物の成長を促す植物ホルモンの遺伝子発現調節の新しい仕組み―転写因子のDNA形状読み取りが遺伝子発現の方向を決める」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2020/200518_2.html
 
Shohei Nosaki, Nobutaka Mitsuda, Shingo Sakamoto, Kazuki Kusubayashi, Ayumi Yamagami, Yuqun Xu, Thi Bao Chau Bui, Tohru Terada, Kenji Miura, Takeshi Nakano, Masaru Tanokura, Takuya Miyakawa (2022). Brassinosteroid-induced gene repression requires specific and tight promoter binding of BIL1/BZR1 via DNA shape readout. Nature Plants, 8(12), 1440–1452.
doi: 10.1038/s41467-020-16324-3